手話単語を調べるとき、日本語を一語入力して見つからなければ終わり、ではありません。同じ概念でも辞書の見出し語が違うことがあり、日常語、類義語、カテゴリ、使う場面へ検索を広げると見つかる場合があります。候補が出た後は、動画、対象とする手話、用例、出典、表現差まで確認しましょう。
まず調べたい内容を一文で書く
このページで検索できる範囲
上の検索欄は、本サイトの無料挨拶10語を対象にしています。「ありがとう」「オハヨウ」「謝罪」のように単語名や場面から絞り込めます。0件でも、その手話が存在しないという意味ではありません。食べ物・学校・専門語などは、辞書の比較から目的に合う辞書へ進んでください。
このWeb検索は、アプリの1,300語以上の辞書とは別です。また、名前を文字で確認したい場合は指文字一覧を開きます。漢字の名前を入力すると手話ネームを作る仕組みではありません。
「大丈夫」を調べたい場合でも、返事として使うのか、相手を気遣うのか、問題がないと伝えるのかで文脈が異なります。検索前に、次の三点をメモします。
- 誰が誰に伝えるか
- どんな場面で使うか
- 前後にどんな意味があるか
この一文があると、複数の候補が出たときに用例と照らし合わせられます。
日本語から探す基本手順
1. 最も短い見出し語で検索する
最初は文章全体ではなく、中心になる名詞、動詞、形容詞などを一語で検索します。助詞や丁寧語を外すと候補を探しやすくなります。
2. 類義語・言い換えを試す
見つからなければ、同じ意味に近い日常語へ言い換えます。ひらがな・漢字などの表記違い、送り仮名、略称と正式名称も試します。
3. カテゴリから探す
家族、時間、学校、食事、感情など、使う場面に近いカテゴリを開きます。日本語の語を思い出せない場合でも、周辺語から候補へ進めます。手話単語一覧では、テーマごとの解説記事へ進めます。
4. 用例と関連語を見る
候補動画だけで決めず、短い用例、関連語、別表現、注意書きを確認します。日本語訳が近くても、使える文脈が同じとは限りません。
検索結果で確認すること
| 確認項目 | 見る理由 |
|---|---|
| 対象とする手話 | 日本手話、日本語対応手話、国外の手話等を混同しないため |
| 動画 | 動き、速度、表情、視線、身体を含めて見るため |
| 表示方向 | 実演者視点・相手視点・ミラーを推測しないため |
| 用例 | 単語が使われる文脈を確認するため |
| 複数表現 | 地域・世代・話者差等を一つの誤答にしないため |
| 出典・更新日 | 情報の作成方針と新しさを確かめるため |
具体的な動作は文字説明から再現せず、出典と実演者が明確な動画で確認してください。
カテゴリから探す
検索語が決まらないときは、場面や品詞に近い入口を選びます。
指文字で日本語文をすべて置き換えるのではなく、名前など指文字が必要な部分と、手話単語や文を分けます。
見つからないときのチェックリスト
- 漢字、ひらがな、カタカナの表記を変える
- 丁寧語を基本形へ戻す
- 類義語、上位概念、具体例へ言い換える
- 文章ではなく中心語を一つずつ検索する
- カテゴリや関連語からたどる
- 別の辞書や公的・専門資料でも探す
- 文脈を添えて、教室や詳しい人に質問する
新しい固有名詞や専門用語には、広く共有された手話表現が見つからない場合もあります。そのときは、指文字、説明、書記などをどう組み合わせるか、実際の相手と相談します。
複数の表現が見つかったら
同じ日本語に複数の候補がある場合、先に見つけた一つを唯一の正解にしません。各候補について、地域、世代、話者、文脈、対象言語、出典を記録します。
| 状況 | 次にすること |
|---|---|
| 地域名の注記がある | 自分が話す地域や相手の表現を確認する |
| 用例が異なる | 自分が使いたい文脈に近い方を比べる |
| 説明がない | 別資料で確認し、分からなければ断定しない |
| 教材と相手の表現が違う | 誤りと決めず、相手に確認する |
辞書は候補を知る入口です。実際のコミュニケーションでは、相手が使う表現を尊重し、分からなければ確認します。
動画を見るときの観察方法
最初は通常速度で全体を見ます。次に、手の形、位置、動き、向き、表情・口形・視線・身体を一項目ずつ観察します。最後に通常速度へ戻り、要素がどのようにまとまって見えるかを確認します。
動画を見た後は、画面を隠して意味から表す練習と、別の順序で出た動画から意味を読む練習を行います。手話動画と手話クイズを併用すると、検索で見つけた語を復習へ回せます。
検索先を変えると見つかることがある
あいうえお順・カテゴリ・書籍索引を使う
検索窓で見つからないときは、同じ言葉を何度も入力する前に探し方を変えます。新しい手話の動画サイトのあいうえお順一覧や、全日本ろうあ連盟の書籍索引のように、語の並びや掲載書から調べられる入口もあります。
紙の辞典を使う場合は、掲載書名・版・ページまで記録しましょう。後から別の表現と比べるときに、どの資料を見たか分かります。
日本語の意味を分ける検索メモ
例えば「会う」と「合う」は同じ読みでも、伝えたい内容が違います。「予定が合う」のか「服の色が合う」のかまで書くと、候補のどの意味を確認すればよいかが明確になります。検索結果が一件出たことと、その場面で使えることは別です。
| メモする項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 探す言葉 | 合う |
| 言いたい内容 | 来週、二人の予定が合う日を知りたい |
| 調べた入口 | 辞典名、動画のURL、掲載ページ |
| まだ分からないこと | その場面に使えるか、文の中でどう表すか |
この例は検索の考え方を示す日本語です。「予定」「合う」などの単語をその順に並べれば日本手話になる、という意味ではありません。
動画が見つからないときは作らず、質問を持ち帰る
検索で見つからない理由には、収録範囲、別の見出し語、地域の表現、文脈に応じた説明などがあります。「手話が存在しない」と早合点せず、伝えたい内容を講師に相談しましょう。教材の左右を変えたり、別々の動画の動作を足したりして埋め合わせないでください。
単語検索で文章を翻訳しない
日本語文を単語に分け、辞書で見つけた動画を順番に並べても、自然な手話文になるとは限りません。手話には日本語とは異なる言語としての構造があり、表情や空間の使い方も関わります。
辞書は語を確認するために使い、文や会話は対象とする手話が明示された教材、教室、適切な通訳等で確認してください。自動変換については手話翻訳アプリの注意点で整理しています。
単語が見つからないときに戻る手順
まず中心語を一つに絞り、見つからなければ類義語、カテゴリ、使う場面へ広げます。候補が出たら、実演者、対象とする手話、用例、別表現、出典、更新日を見比べてください。辞書の候補を日本語順に並べても、自然な手話文への翻訳にはなりません。