食べ物・飲み物の手話は、単語一覧を見るだけでなく、注文する、好き嫌いを伝える、数量を確認する会話へつなげると実用的です。ただし、アレルギーや医療上の禁忌は短い学習フレーズだけに頼らず、文字・通訳・店舗の正式な確認方法も使います。
食べ物・飲み物の基本語
最初は自分がよく頼むものから
神奈川県の好きな食べ物の教材には、パスタやおにぎりを含む説明と動画があります。まず一つ選んで確認してください。本ページは食べ物すべての動画辞書ではなく、何を調べるかを決めるための一覧です。
| 準備すること | 日本語の記入例 |
|---|---|
| 注文 | おにぎりを二つください |
| 好み | パスタが好きです |
| 量 | 小さいサイズはありますか |
| 確認 | この商品に卵は入っていますか |
これらは筆談にも使える日本語例で、手話の翻訳例ではありません。「好きではない」と「アレルギーなどで食べられない」は別の情報です。原材料の確認が必要な場合は、商品表示と店員の確認を使い、学びたての一語だけで済ませないようにします。
| カテゴリ | 最初に扱うテーマ | 会話での用途 |
|---|---|---|
| 動作 | 食べる、飲む | 何をしているか伝える |
| 主食 | ご飯、パン、麺 | 注文・好み |
| 料理 | 肉、魚、野菜、汁物 | メニューを選ぶ |
| 飲み物 | 水、お茶、コーヒー等 | 種類・温冷・数量 |
| 味 | 甘い、辛い等 | 好み・確認 |
語彙の具体的な手形、位置、動き、向きは、実演者と出典が明確な動画で確かめてください。料理名が見つからないときは、推測で動きを作らず、メニュー、写真、指文字、筆談も使います。
動画を見る順番
- 通常速度で単語全体を見る
- スローで手と身体の位置関係を確認する
- 相手視点で左右表示を見る
- メニューや実物を話題にした短文を見る
- 字幕を隠して質問・返答を読み取る
「食べる」と特定の料理名のように役割の違う語を、同じ日本語カテゴリだけでまとめないようにします。
注文と好みの会話
好きな食べ物を尋ねる
「好き」と食べ物語彙を組み合わせ、質問と返答を交代します。恋愛表現ではなく、食の好みという対象が分かる文脈を先に共有します。
メニューから注文する
商品名が一般の手話語彙で表しにくい場合は、メニューを指す、番号を示す、指文字や筆談を使うなど、相手と確認しやすい方法を選びます。
数量・変更を確認する
数字を使って個数を伝え、画面や注文票でも一致を確認します。「一つ抜く」「別の物に変える」等は、対象を明確にします。
味・量を伝える
味の日本語ラベルと手話を機械的に一対一対応させず、何がどの程度かを動画と実物で確認します。量も「少ない/多い」だけでなく、個数・サイズ・容器を指して確認できます。
| 確認したいこと | 補助手段 |
|---|---|
| 味 | 商品説明、写真、文字 |
| 量 | 数字、サイズ表、実物 |
| 温度 | メニュー表示、指差し |
| 変更 | 注文画面、復唱表示 |
アレルギーを伝えるときの注意
アレルギーは生命・健康に関わる場合があります。このページの語彙動画を見ただけで安全に伝達できるとは説明しません。
- アレルゲン名を文字で示す
- 店舗のアレルギー情報・原材料表を確認する
- コンタミネーション等の条件を店舗へ尋ねる
- 必要に応じて手話通訳・遠隔通訳を利用する
- 不明な場合は食べられると推測しない
緊急時の医学的判断は医療機関・専門家へつなぎます。
旅行・接客で使う
旅行中の飲食は旅行で使う手話、店員側の案内は接客で使う手話で詳しく説明しています。このページでは、語彙と注文・好みの基本会話を扱います。
食べ物を題材に、親子や学習仲間と練習する
架空のメニューを三品だけ作る
最初は教材で確認した食べ物を三つまでに絞り、名前・写真・番号のあるメニューを作ります。実在の店の写真や教材画像を転載するのではなく、自分で撮った写真や文字だけでも十分です。
- 注文する人が、品物と個数を選ぶ
- 受ける人が、どの商品をいくつか確かめる
- 注文した人が、一致しているか確認する
- 役割を交代して、個数だけ変えてもう一回試す
これは手話文の完成見本ではありません。未確認の動きは作らず、必要なら指差しと筆談を使い、練習後に調べる語を残します。
味の感想と食べられる条件を分ける
「おいしい」「好き」は感想や好みです。「熱い」「冷たい」は温度、「食べられない」は理由の確認が必要な情報です。好き嫌いを尋ねる練習に、アレルギーの安全確認まで含めて完了したことにしないようにします。
子どもと行うときは、正解したら食べ物をもらえるという条件を付けず、選ぶ・尋ねる・確認すること自体を遊びにします。子どもと学ぶ手話でも、教材と遊びを組み合わせる考え方を紹介しています。
読み取りクイズ
ここには注文場面の自動クイズはありません。教材で注文の会話を学ぶときは、商品名・数量・サイズを三つの欄に分けて書きます。一語が読めても、個数や対象が違えば注文内容は変わります。
練習相手と交代するときは、架空のメニューを使って確認し直すところまで行います。実際の店で利用する前に、分からない場合はメニューを指す、文字で示すなど、互いに確認できる方法も用意しておきましょう。
よくある質問
商品名はすべて指文字にしますか
一般的な表現があるか確認し、必要な部分だけ指文字・メニュー指差し・筆談を使います。
アレルギーは手話だけで伝わりますか
安全を保証できません。文字、原材料表示、店舗の正式な確認、必要な通訳を併用します。
料理名が見つからないときはどうしますか
一般的な表現を辞書で探し、見つからなければメニューや写真を指し示します。固有の商品名は指文字や筆談も使い、相手と確かめやすい方法を選びましょう。
注文と安全確認を分ける
注文では商品と数量を画面でも確かめます。アレルギーは別に伝え、原材料表示や店舗の正式な案内、必要な通訳を使ってください。短い学習フレーズだけで安全だと判断しないことが大切です。