ろう者との会話を学ぶ目標として評価内容を見たい人には、全国手話検定試験が候補になります。級別の語彙や読み取りなどを段階的に測りたい人は、手話技能検定の内容を見てください。これは両公式の評価項目を基にした、この記事での選び方です。「全国の5級=技能の5級」のようには換算できません。公式の試験内容を比べ、学びたい力と受験しやすい方式で選びましょう。

比較情報の確認日:2026年9月9日。日程、料金、会場、Web試験の対象級は変わるため、申込時に両実施団体の最新要項を確認してください。

目的から検定を選ぶ

  • 会話の学習目標を作りたい:全国手話検定試験の級別到達目安・評価内容を確認。
  • 語彙や読み取りを級別に測りたい:手話技能検定の級別範囲を確認。
  • 自宅受験を重視する:手話技能検定で希望級がWeb対象か確認。
  • 通訳を目指す:どちらか一つで完結せず、養成課程と手話通訳士制度を調べる。
  • 迷う:公式の例題・範囲を両方試し、学びたい力に近い方を選ぶ。

2検定の公式比較表

下表は2026年9月9日に主催者の案内を確認してまとめたものです。「5級」同士でも範囲や形式は違います。

比較軸全国手話検定試験手話技能検定
実施団体全国手話研修センターNPO手話技能検定協会
級の入口5級から1級まで、準1級を含む現行案内は7〜1級。上位級は前提資格あり
初級の評価例5級にも読み取りと表現・会話がある3〜6級は筆記試験。1〜2級は撮影した実技を提出
5級の費用例会場・一般4,700円、小中学生2,700円会場6,500円、Web5,500円
2026年秋の5級会場10月10日、7月24日申込締切Web9月27日、7月29日14時申込締切
勉強で補うこと単語を覚えるだけでなく、質問へ返す練習選んだ級の範囲と出題方式に合わせた読み取り等

出典:全国手話検定の級別説明・受験日、技能検定会場・Web・上位級。両方とも上記の秋の5級申込は終了しています。全国手話検定のインターネット試験は会場と別の案内なので、前年のネット日程を次回日程として使わないでください。

級を単純換算できない理由

級番号が同じでも、実施団体が設定した目的、範囲、評価方法が異なります。語彙数だけ、試験時間だけ、合格率だけを比べても、同じ能力を測っているとは限りません。

比較するときは次の四点を同じ順に読みます。

  1. その級が想定する学習者・到達目安。
  2. 読み取り、表出、会話、筆記など評価される領域。
  3. 対面・映像・Webなどの受験方法。
  4. 合格後に何が証明され、何は保証されないか。

一方の級に合格した後、他方で「何級相当」と自己判断せず、受験する試験の公式基準から選び直してください。

「日本手話の試験」「日本語対応手話の試験」と二分できる?

検定名だけでそのようには分けられません。手話技能検定の公式FAQは、日本手話と日本語対応手話の両方が出題されると説明しています。「技能検定は日本語対応手話だけ」とする古い比較を、教材選びの前提にしないでください。

比較すべきなのは、対象級で何を読み取り、どのように答えるかです。対面会話を重視したいなら面接の内容、動画を撮って提出するなら撮影と提出の条件まで読みます。技能検定1・2級の現行案内は動画のアップロードを求め、メール添付や記録メディアの送付は受け付けないとしています(2026年9月10日確認)。過年度の受験体験と現在の手順を分けましょう。

目的別の選択例

地域のろう者と会話したい

全国手話検定試験の評価内容が目標に合うか確認しつつ、検定勉強だけに閉じません。地域の教室や交流で、読み取りと表出を実際の会話として往復します。

語彙と読み取りの節目を作りたい

手話技能検定の級別案内を読み、現在の範囲から少し上の級を候補にします。Web受験を希望する場合は対象級と端末条件も確認します。

初めて全国手話検定試験を受けたい

全国手話検定試験5級・4級・3級の違いを公式到達目安と照合します。教材のタイトルに「手話検定5級」とだけある場合は、対象試験を必ず確認してください。

手話を仕事に生かしたい

検定合格は学習成果を示す一材料ですが、採用や業務担当を保証しません。仕事には手話以外の専門性、実務経験、情報保障の理解が必要です。通訳職なら手話通訳士の制度も別に確認します。

費用と続けやすさまで比較する

受験料だけで総額を決めない

比較表の受験料に、教材、映像の再生環境、交通費、必要なら宿泊費を加えます。Web受験でも、安定した通信や適した端末を準備する費用がかかる場合があります。次の式で書き出すと、自分の場合の差が見えます。

受験に必要な総額 = 受験料 + 教材費 + 移動・宿泊費 + 必要な機器等の費用

すでに持っている教材を使うなら、対応する試験・級・版を確認します。別の検定の問題集を持っているという理由だけで、同じ級を選ばないようにしましょう。

両方受けるか、一つに絞るか

今の状態選び方の例
受験自体が初めて一つの試験・級で、申込から復習まで経験する
読み取りは得意だが返答が苦手会話の練習機会を確保し、評価される領域を比較する
学習時間が限られる公式範囲と予定を見て、無理なく準備できる一つを選ぶ
一方に合格済み別の試験で何を測りたいかを言葉にしてから検討する

これは受験を勧める順位表ではなく、学習の組み立て例です。二つを受ける場合も、重なる語彙の復習と、それぞれ固有の試験練習を分けると教材の行き来で迷いにくくなります。

合格を履歴書や仕事にどうつなげる?

履歴書には、合格した試験の正式名称・級・取得年月を正確に記載します。「手話ができる」とだけ書くより、自己紹介、読み取り、接客での案内など、実際にできることを別に説明すると伝わります。通訳職の募集条件や、医療・教育などの専門性は検定の合格とは別に確認してください。

申込前の公式確認事項

  • 正式な試験名と実施団体。
  • 希望級の受験資格と対象者。
  • 最新回の日程、会場、受付期間。
  • 受験料、支払、変更・取消条件。
  • 試験科目、所要時間、持ち物。
  • Web試験の端末・通信・本人確認。
  • 結果の通知方法と証明の扱い。

検索結果の過年度ページや非公式比較表で申込を完結させず、最後は公式ドメインへ戻ります。

選んだ後の勉強

試験名・級・試験日が決まったら、公式範囲を週単位へ分けます。12週間の検定勉強法では、語彙、指文字・数字、動画読み取り、会話フィードバック、過去問の順に計画できます。

どちらを選んでも、単語暗記だけで終わらせず、自然な速度の読み取り、意味のある短文、自分の表現へのフィードバックを取り入れてください。

目的から受ける検定を選ぶ

会話の学習目標を作りたいのか、級別の語彙や読み取りを測りたいのか、自宅受験を重視するのかを一つ選びます。級番号や合格率だけで二つの試験を換算しないでください。この記事の情報は2026年9月9日に確認しています。申し込む前に、両公式サイトで最新の日程、料金、要項を読みましょう。

参考情報

基礎練習に手話しゅわ

基本語彙と読み取りを、動画とクイズで反復する。

検定対策や資格取得を保証するものではありません。試験の公式範囲を確認しながら、日々の語彙・読み取り練習に使えます。

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